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被覆アーク溶接棒による加工風景
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図面と加工者の関係

2024年5月31日

梅雨に入りそうですね。

大切な鋼材がよく錆びる時期とも言います💦

弊社では鋼材のストックが割とあるほうなので油を撒いたり、あまり在庫でもたないようにするなど、いつもよりシビアになります(錆びると落とすのも大変、処理も大変、でもすぐ錆びるという嫌な時期なんです)。気を付けて良品を作るよう努力します!

さて、少し前の投稿で図面について書きました。そしてつい最近またこのような指示がありました。

厚さ16㎜のSS材にM4タップ貫通の加工指示。
これ自体は珍しくない(弊社の中では少し深い加工)のですが、注意書きでこんな指示が。

『貫通加工が不可の場合はウラ面同位置に加工のこと』

さて、これを皆さんはどう捉えますか?

M4のタップに関していうと、一般的によくあるねじの有効深さは2~3倍の8㎜~12㎜です。貫通加工が不可の場合というくらいですから貫通加工がやりにくいということです。できなくはないけど嫌がる会社さんもあるという感じです。

つまり設計者さんはそういう会社もあるから「気を遣って」裏面から加工してもいいよと書いてくれているのです。

ここで加工者の立場で考えると

①えーーーいって16㎜貫通させちゃう!(少しビビりながら!)
②怖いので片面ずつ8㎜ずつ加工する(これ結構難しいです)
③本当はウラからだけねじをつけたいけど、表からほかの加工とともに1回でできるように優しさの指示なので裏からだけ加工すればいい

となるわけです。つまりその部品を表からも裏からもねじ付けたいなら①or②
裏からだけでいいなら①は怖いからやめておいて②or③になります。

正解は②でした(間違えるのも嫌なので設計さんに確認とりました笑)

面倒だったのでえーーーーいって1発加工しましたけど、迷ってしまいました。こういう時いつも思うのですが、部品一つでも使い方は知っておくべきなんだなぁと。使い方を知っていれば迷うこともありませんし、ある程度自分で判断できるわけです。

設計者も加工者も人それぞれなので常にアンテナを伸ばして密に連絡を取れるようにしておくことも大事なんだなぁと思いました。

            

          

話は変わりまして。先日やった女性陣の腰を痛めさせた架台20台、納品して任務が完了しました。収めた先でも何事もなく設置できたみたいで一安心です。

図面と加工者の関係
架台20台納品前の検品作業
架台のご依頼と納品準備

納品前の検品作業!ここでも腰痛めてますね笑
それにしても後ろに咲いてる桜がいい感じ!

それではまた!!


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